Zoomで校歌斉唱、コロナ禍でも同窓会 海外組も参加

 コロナ禍でも旧交を温め合おうと、福岡県立八幡高校(北九州市八幡東区)の同窓会の福岡支部「福岡誠鏡会」が16日、ウェブ会議システム「Zoom」(ズーム)を使った総会を開いた。104人が参加し、歓談や校歌斉唱をして盛り上がった。

 「皆さん、聞こえていますかー」。総会は午後1時、福岡支部の会長、平良卓司さん(58)のあいさつで始まった。例年、5月の第三土曜日に開催しており、今年もJR博多駅近くの中華料理店を会場に200人ほどが集まる予定だった。

 だが、新型コロナウイルスの感染拡大で中止に。有志だけでも顔を見ながら会話を楽しむ方法はないかと、Zoomの利用を思い立った。

 話す予定の人になかなかつながらなかったり、家族やペットの声が紛れたり。トラブルもあった。一方で、移動距離の制約がなくなり、オーストラリアや関東、関西からの参加があるメリットも。

 現在の校長のあいさつや活動報告などの後は懇親会に。それぞれが飲み物や食べ物を用意して歓談した。4、5人で1組の会話の場を設け、参加者をばらばらに割り振って卒業年次を越えて交流した。

 会話はおのずと新型コロナの話題に。「4、5月は売り上げがゼロ」「うちの会社は終わりました」と愚痴もこぼれた。医療に従事している同窓会員にみんなでエールを送る場面もあった。

 最後は校歌斉唱と万歳三唱で締めくくった。参加者は口々に「来年の総会では実際に会えたらいいね」と言葉をかけ、再会を誓い合っていた。(吉田啓)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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