コンビニ店内で高齢男性に声をかけて詐欺被害を未然に防いだとして、埼玉県警大宮西署は8日、セブンイレブンさいたま飯田新田店(さいたま市西区)店長の川口哲也さん(40)に感謝状を贈呈した。
川口さんによると、1日午前11時ごろ、レジにいた川口さんは60代の男性に「振り込みをしたいがやり方が分からない」と声をかけられた。男性がその場で携帯をスピーカーフォンにして電話をかけると、相手は「アマゾンギフトカードを8万円分購入して」などと指示。不審に思った川口さんは「振り込め詐欺のような感じがしますが、おたくはどういう方ですか」と直接聞いたが明確な返答がなかったため、詐欺だと確信し110番通報した。
署によると、同日午前10時半ごろ、男性の携帯電話に「未払い金がある」などとショートメールが届いた。男性がメールに記載された番号に電話すると「動画サイトの利用料金25万円を本日中に支払わないと訴訟を起こす」と言われたという。
川口さんは数日前に警察官が詐欺防止の啓発で来店したことが頭をよぎったといい、「本当にあるんだなと驚いた。防げてよかった」。会田雄一署長は「犯人と直接やりとりして詐欺を見抜いてくださり本当にありがたい」と話した。(黒田早織)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル