福井万穂
3年ぶりに、新型コロナによる行動自粛の強い呼びかけがない年末年始の帰省ラッシュ。ピークを迎えた29日、福岡市博多区のJR博多駅構内は、スーツケースを引いた乗客らで混雑し、切符を買い求める長い列ができていた。
JR西日本によると、東京から午前11時半に博多に着いた新幹線「のぞみ」の自由席乗車率は140%。全体として、コロナ禍前の2019年末より高い傾向という。新大阪―博多間の指定席の予約率も28日の時点で昨年より1割ほど増え、ほぼ満席となった。
福岡市に住む高校3年の河野紗菜さん(18)は、広島県から遊びに来る祖父母を迎えに来ていた。「去年の年末は外出を控え、ご飯もテイクアウトして気を使ったけれど、今年は移動が自由になってうれしい。みんなでアウトレットの初売りに行くのが楽しみ」と話していた。
福岡県春日市の会社員、甲田智之さん(39)は4歳と2歳の娘を連れて、岡山県に帰省。新幹線の改札前の混雑を見て、「去年よりずいぶん増えていますね」と驚いた。コロナの感染再拡大も気になるが、「ようやくいつものお正月が戻ってきたのかな」と話した。(福井万穂)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル