大学院時代の先輩にあたる男性に熱湯を浴びせて重傷を負わせたとして逮捕された無職の奥村啓志容疑者(34)が、この男性の両親から現金を詐取した疑いも強まったとして、警視庁が24日にも奥村容疑者を詐欺容疑で再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。
捜査関係者によると、奥村容疑者は8月28日、川崎市内のホテルに男性(33)の60代の両親を呼び出し、「(男性が)他人に借金をして暴行を受けている。お金を返済して何もされないようにしましょう」「借金は自分が立て替えた」などとだまし、同30日に自分の口座に現金60万円を振り込ませ、詐取した疑いがある。
奥村容疑者は男性の両親をホテルに呼び出した前日の8月27日に東京・新橋のホテルの浴室で、男性に熱湯をかけて大やけどを負わせたとして傷害容疑で今月4日に逮捕された。5月ごろから男性に対し「200万円を暴力団から借りて立て替えた」などと偽り、返済金名目で計約250万円を脅し取った疑いが持たれている。
奥村容疑者は4日の逮捕時は三菱UFJ銀行の子会社「三菱UFJインフォメーションテクノロジー」の社員だったが、4日付で懲戒解雇された。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル