全国高校野球大会の歌「栄冠は君に輝く」を8月10日にみんなで歌おうという朝日新聞社の企画「#みんなで栄冠」に、この曲の作曲者古関裕而さん(1909~89)の長男、古関正裕さん(74)=東京都大田区=が参加する。コロナ禍で閉塞(へいそく)感が漂う中、「父の歌で少しでもみなさんが元気になれば」という。
正裕さんは日本経済新聞社を退職後、2013年から歌手の鈴木聖子さんとライブユニット「喜多三(きたさん)」として、裕而さんの曲を演奏する活動を続けている。喜多三は、呉服屋だった父の実家の屋号だ。
今年は裕而さんをモデルにしたNHKの連続テレビ小説「エール」が放送され、例年以上にライブの予定が入っていた。しかし、新型コロナのため次々と中止に。そんなとき「#みんなで栄冠」の企画を知った。
「栄冠は君に輝く」は喜多三のライブではアンコール曲の定番で、お客さんも一緒になってみんなで歌う。ボーカルの鈴木さんは「今なお若い人も歌えて、元気になれる。すばらしい曲です」と話す。
8月10日は、東京・蒲田のライブハウスを借り、「#みんなで栄冠」の本番に臨む。いつもはシンセサイザーを演奏する正裕さんだが、この日は鈴木さんと一緒にマイクを握ることにしている。
「#みんなで栄冠」では、演奏の様子の動画投稿を募り、編集して公開する予定。応募方法は特設サイト(https://www.asahi.com/shimbun/eikan2020/)で。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル