中央大学は多摩キャンパス(東京都八王子市)の学生研究棟「炎の塔」2階に、「法と正義の資料館」と「大学史資料館」の二つの資料館を新設した。4月1日から一般公開を始める。
「法と正義の資料館」では、法曹界を中心に歴史上重要な役割を果たした偉人の業績を顕彰する。古代ギリシャに歴史がさかのぼる「正義の女神」の解説の展示から始まり、欧米で繰り広げられた人権の獲得運動が、国家や社会を変える力になった過程などを紹介する。
来年3月末まで「医学者証言を覆せ」と題した初回の企画展も同時開催。イタイイタイ病の被害者救済で訴訟弁護団の一員となった松波淳一さんの奮闘が取り上げられている。
一方、「大学史資料館」では、1885年に英吉利法律学校の創設から始まる同大の歴史や変遷、部活やサークルなどの課外活動にかかわる資料の展示、各種資料を所蔵するアーカイブズなどが紹介されている。
両資料館長の大貫裕之常任理事・法務研究科教授は「中央大学の歴史を展示する施設は今までなかった。一大学の歴史ということにとどまらず、近現代の日本社会の歩みをたどることができる」と話している。
開館は午前10時~午後5時、原則として日曜祝日休館。入場無料。問い合わせは同大(042・674・2132)へ。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル