熊本地震で母・野田洋子さん(当時83)を亡くした西原村の園田久美代さん(65)は「七回忌」となる今年、初めて熊本県の犠牲者追悼式に、夫の幸治さん(65)とともに参列した。久美代さんは祭壇に献花し、心の中で「元気でやっているよ」と呼びかけた。
久美代さんの家から、洋子さんが一人暮らしをしていた実家は車で10分ほど。土日になると、一緒に食料品などの買い物に行くのが楽しみだった。6年前も16日は土曜だった。
14日の前震で揺れたが、被害はそれほど大きくなかった。「うちに来る?」と聞くと、洋子さんは大丈夫だと答えた。16日に買い物に行くなら一緒に行こう。この電話が最後のやりとりとなった。
16日未明の本震後、実家の…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル