古畑航希
自身が逮捕されていないにもかかわらず、検察官を装って保釈金を要求し、元交際相手の女性から金をだましとろうとしたとして、県警は19日、福岡市博多区、無職の砂田功容疑者(64)を詐欺未遂の疑いで逮捕し、発表した。「だましたつもりはない」と容疑を否認しているという。
博多署によると、砂田容疑者は1月初旬ごろ、福岡地検の検察官を装って「砂田氏を年末から拘束させていてあなたは心苦しくないのでしょうか。4万3千円納付すれば本人は釈放されます」などと虚偽の手紙を、元交際相手の同市の女性(62)の自宅郵便受けに投函(とうかん)。金をだまし取ろうとした疑いがある。
女性が福岡地検や署に相談し、発覚した。女性はほかにも砂田容疑者から、「(女性が)逮捕されないよう守るための金が必要だ」といった内容の要求をされるなどし、この1年間で計約400万円(157回分)を砂田容疑者の口座に振り込んでいたといい、署が調べている。(古畑航希)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル