ウェブ上の「闇バイト」で、フリーマーケットアプリ「メルカリ」とオークションサイト「ヤフオク!」のアカウントを持つ人物を募り、不正に入手した他人のクレジットカード情報で商品を買わせて転売益を得たなどとして、埼玉、青森、宮城、滋賀、京都、福岡、佐賀、長崎、熊本の9府県警は3日、男女5人を電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕したと発表した。
警察はこのグループが約150アカウントと約400人分のカード情報で、計約1億800万円分の買い物をしたとみている。
また、5人の中には、メルカリで仲間と取引をしたように装い、運営会社から代金を詐取したとして逮捕された人物もいた。
メルカリは取引相手に身元を明かさずに済むよう、購入者がクレジットカードで運営会社に代金を支払い、運営会社から出品者に売上金を送る仕組みがあり、これを悪用していたという。
警察は、カード情報の入手に、ネットの利用者を企業などの偽サイトに誘導して個人情報を入力させる「フィッシング」の手口が使われたとみている。
埼玉県警によると、逮捕されたのは、仙台市若林区大和町1丁目、会社員諸岡佑樹容疑者(39)と、滋賀、京都、福岡、熊本の4府県の20~40代の男女4人の計5人。
5人のうち3人は2022年1月ごろ、別の人物と共謀し、闇バイトでメルカリとヤフオク!のアカウントを持つ人物を募り、他人のカード情報で商品を買わせた疑いがある。
また、4人は21年6~7月ごろ、別の人物と共謀し、メルカリで他人のカード情報を登録。仲間と売買取引をしたように装い、出品者役が運営会社から代金を受けとった疑いがあるという。
9府県警は、闇バイトに応募し、5人にメルカリやヤフオク!のアカウントを利用させた人物についても共犯として立件する方針。
■識者「アカウント貸与は現金、闇バイトも関わってはダメ」
今回の事件では、「メルカリ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル