日本三大祭りの一つで、毎年7月に開かれる京都・祇園祭の山鉾(やまほこ)巡行が3年ぶりに実施されます。動く美術館とも言われる絢爛豪華(けんらんごうか)な山鉾は見るだけでも圧倒的な存在感がありますが、より深く知ることで、京都の人々が山鉾に託してきた思いを知ることができます。
山と鉾がずらりと並んで京都の中心部をめぐる山鉾巡行の順番を決めるのは、くじ引き。一方で順番が決まっている山鉾もあります。実は、この順番には、長年積もり積もった様々な決まりがあるんです。
祇園祭では、196年ぶりの鷹山も含めて34基の山鉾が巡行します。17日の前祭(さきまつり)に23基、24日の後祭に11基で、毎年2日の「くじ取り式」で順番を決めています。各山鉾町の代表が京都市役所の市議会議場に集まり、京都市長が立会人を務めます。皆、紋付きはかま姿で参加する厳粛な場です。
くじ取りについての記録が残…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル