死者36人、負傷者32人。2019年7月18日、京都アニメーションの第1スタジオが放火され、人気アニメ作品の監督や若手アニメーターらが命を落としました。
殺人事件として戦後最悪とみられる犠牲者となった事件の初公判が5日午前、京都地裁で始まった。事件から4年。殺人や現住建造物等放火などの罪で起訴された青葉真司被告(45)は、どんな表情で、何を語るのか。そして検察側、弁護側双方の主張とは。
143日間に及ぶ裁判の初日を詳報します。
16:00
初日の審理終わる
午後4時ごろ、初日の審理が終わり、閉廷した。
6日も引き続き、検察側の証拠調べが行われる予定。
15:00
「ボンという音、らせん階段から煙」
検察側が証拠調べで、発生当時スタジオ2階にいた女性従業員の証言を読み上げ、「ボンという音が聞こえて、らせん階段からきのこ雲のような煙が上がってきた」との証言を取り上げた。
検察側によると、女性従業員は窓から避難しようとしたが、なかなか窓が開かず、熱で割れたとみられる隙間からベランダへ出たという。窓を開けようとしていた際に後ろから聞こえていた他の従業員らの声が、ベランダに出たころには聞こえなくなっていたという。
14:00
2カ月意識戻らず、手術20回超
検察側が証拠調べで、亡くなった被害者の名前を法廷で読み上げた。36人中17人が実名で、匿名とされた19人は資料上の番号で呼ばれた。
検察側は亡くなった人の年齢や死因、負傷者34人(全員が匿名)の負傷程度などを読み上げた。
また、事件当時、救助に当たった京都市消防局職員の調書を読み上げ、「35年間、消防士をしていて、これほど凄惨(せいさん)な現場は初めてだった」とする証言を取り上げた。
その後、重傷を負った従業員の調書を読み上げた。この従業員はアニメ制作者のメンタルケアなどを担当するマネジャーだったが、事件から約2カ月間も意識が戻らず、20回を超える手術を受けたという。
13:45
被害者の倒れていた場所、図面で示す
検察側が証拠調べで、放火された当時の第1スタジオの図面や写真を、法廷で示した。
検察側によると、事件当時…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル