東京オリンピック(五輪)は23日午後8時から東京・国立競技場で無観客での開会式が始まります。コロナ禍の中で開催されるスポーツの祭典、人々の受け止め方は――。各地の表情と開会式の様子を詳報します。
15:00
人だかりの撮影スポット「ギャップ感じた」
午後3時。国立競技場に向かう歩道では、大会ボランティアや一般人で列をなし、近くにある撮影スポットの五輪マークでは、カメラを片手に写真を撮る人たちでごった返した。一方、その横では、男女5人ほどがプラカードを持って「五輪は廃止だ」などと訴えていた。
記念撮影していた東京都墨田区から来た30代夫婦は「報道とのギャップを感じた。ニュースでは無観客で自粛ムードだったが、実際来てみたら人だらけで、ものすごい盛り上がりを感じた。写真は一生の思い出です」と笑みをこぼした。
横浜市から来た40代男性は「緊急事態宣言が解除されたかと思うほどの人流で驚き。五輪ムードが外出を誘発している感じなので、これでは感染者数は減らないでしょうね」と言葉少なに話した。
14:30
「結局盛り上がって終わると思う」選手村にも撮影の人
午後2時半ごろ、東京都中央区晴海の選手村前にも、写真を撮る人が次々に訪れていた。近くに住む都の非常勤職員の女性(68)は「ここまで来たら楽しい気持ちで大会を迎えたい」と笑った。自宅のマンションからも選手村は見えるが、開会式前に一度、間近で見ておきたかったという。
「今日までどたばただったが…
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
残り:4121文字/全文:4754文字
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル