緑川夏生
宮城県が開設した結婚支援センター「みやマリ!」の会員専用サイトで、非公開としている登録者の顔写真が、お見合いが成立しなかった相手でも閲覧できる状態になっていたことがわかった。県が1日に発表し、謝罪した。
「みやマリ!」では婚活イベントセミナーを開催。会員専用サイトではAIを使ったマッチングシステムを導入している。登録者は自身の顔写真について、常に閲覧可能にするか、お見合い成立まで閲覧できない状態にするかを選択できる。
県子育て社会推進課によると、お見合い成立まで閲覧できないようにしていた登録者の顔写真が、昨年12月13日~今年1月20日、お見合いが成立しなかった相手にも閲覧できるようになっていた。6人の顔写真が無断で閲覧されたという。
サイトを運営している婚活・ブライダル会社「タメニー」(東京)が、県に無断でシステム改修をしたのが原因。検証作業も怠ったという。
県は登録者に謝罪。これまでに退会した人はいないという。「みやマリ!」は2021年開設で、同年11月にマッチングサイトの運営を始めた。今年1月15日までに55組が婚約した。(緑川夏生)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル