きょう20日は、彼岸の中日。「暑さ寒さも彼岸まで」と言ったものだが、この先は春を通り越し、初夏と錯覚する汗ばむ陽気の所も!
意外に?“暑さ »も“寒さ »も多い春分
きょう20日は、春分の日で彼岸の中日です。よく「暑さ寒さも彼岸まで」と耳にしますが、実際どうなのか?今年を含めた過去30年の春分の日の東京都心の最高気温を調べてみました。15℃を超えた日が14回あり、20℃以上は5回、昨年2019年は22.3℃と5月上旬並みの汗ばむ陽気でした。その一方で、10度未満の日が4回あり、おととしの2018年は6.6℃と真冬並みの厳しい寒さでした。快適な陽気の日が多いものの「初夏」と「真冬」も同居する時期というのはデータからも伺えます。
冬服はもうしまっていい?
この先の東京都心の最高気温と最低気温、服装指数をご覧ください。服装指数は、朝晩や日中の予想気温からどんな服装が適しているか提案します。人により暑さや寒さの感じ方が異なるため、あくまで目安とお考えください。あす21日土曜日と22日日曜日は日中は20℃を超えて、長そで一枚で過ごせます。連休明けはいったん寒気が入るため、月曜日から水曜日は気温はトーンダウン。セーターが必要になりそうです。ただ、来週木曜日以降は再び気温が上昇傾向で、27日金曜日は、最高気温が22℃と春を通り越して、大型連休頃の汗ばむ陽気になりそうです。このタイミングが冬物を片してよさそうなタイミングといえます。
高温に関する早期天候情報
高温傾向はさらに続くとみられ、気象庁は高温に関する早期天候情報を発表しています。この先もしばらくは、暖かい空気に覆われやすいため、全国的に平年より気温の高い状態が続くとみられます。
各地方の影響期間と5日間平均気温平年差は以下の通りです。
北海道:3月25日頃から(+2.2℃以上)
東北:3月25日頃から(+2.4℃以上)
北陸:3月26日頃から(+2.4℃以上)
関東甲信:3月26日頃から(+2.6℃以上)
東海:3月26日頃から(+2.4℃以上)
近畿:3月26日頃から(+2.5℃以上)
中国:3月26日頃から(+2.2℃以上)
四国:3月26日頃から(+2.2℃以上)
九州:北部地方が3月25日頃から、南部は3月26日頃から(九州北部地方:+2.2℃以上、南部:+2.1℃以上)
沖縄地方:3月25日頃から(+2.0℃以上)
※農作物の管理に注意してください。また、気温上昇に伴うなだれなど、雪解けによる災害にご注意ください。今後の気象情報等に留意してください。
日本気象協会 本社 樋口 康弘
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