新型コロナウイルス感染症は夏以降の「第2波」が収まらないまま、流行の波がやってきた。「第3波」との見方もあり、1日あたりの国内の感染者数は13日も過去最多を更新。感染が広がりやすくなるとされる冬を前に、経済を守りながら感染を抑えられるのか。予断を許さない状況だ。
第3波は、東京、北海道、大阪などに感染者が集中する。しかしこの1週間に岩手、新潟、山梨、兵庫などで1日の新規感染者が過去最多となり、全国的な広がりを見せる。
感染拡大には経済活動が強く影響したとみられる。「Go To トラベル」をはじめ、政府は夏以降、旅行や外食を促す対策を進めてきた。内閣府などが提供するデータによると、第2波のピークを迎えた8月第1週、全国の宿泊者数は前年比マイナス71%で、9月第3週からプラスに転じた。飲食店情報のサイト閲覧数は8月第1週は前年比マイナス37%だったが、10月第4週はマイナス15%だった。
第3波は懸念材料が多い。第2波は当初、大都市の歓楽街など感染リスクの高い場は限られていた。しかし今、東京都などの感染者が集中する地域では、家庭内、職場、高齢者施設や病院などが主な感染の場となっている。
このため感染者の年代も変わってきた。第2波のピーク直前(8月1~7日)、感染者が多い東京、大阪、愛知では重症化しにくい30代以下が7割近くを占めた。11月5~11日は5割ほどまで下がった。
60代以下、重症者の半数近く
新型コロナの致死率は高齢にな…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル