新型コロナウイルスの影響で、日常生活の変化を余儀なくされた2020年。未曾有の時代に人々の不安やストレスは増し、「コロナうつ」という言葉も生まれました。突然の訃報に言葉を失うこともあります。 8月に声帯の手術と、膝の骨折を経験し、「人生の停滞期かも」と話すLiLiCoさん。それでも「私の毎日はハッピー」と表現します。 世間を騒がすイシューからプライベートの話題まで、LiLiCoさんがホンネで語り尽くす本連載。今回のテーマは「メンタルヘルス」です。 LiLiCoさんは、日々どうメンタルヘルスを保っているのでしょうか。起きたことを受け入れプラスに捉える秘訣について聞きました。
「今、人生の停滞期かも。でもね」
「LiLiCoって、ハッピーに生きてる人間だよね!」 そう思われがちですが、私だってみんなと同じような不安や痛み、怒りを感じています。 今なんて、まさに人生の停滞期かも。 声帯を手術した翌日、大雨の中を転倒して右足の膝蓋骨を骨折。声帯はまだ100%元通りじゃないし、膝も完治まではほど遠い。正座ができるようになるまで、10カ月はかかると言われています。 日常生活を送るのさえ大変。買い物ひとつとっても、松葉杖で両手がふさがってリュックに入る量しか買えないから、家とスーパーを何往復もしなければいけないんです。 料理をするのも、トイレやお風呂に入るのも一苦労。寝ている間も激痛だし、そのせいか食欲がありません。仕事も制限せざるを得なくなっています。
毎日ブルーですよ。でも、起きたことは起きたこと。出かけなきゃよかったとは思いません。その理由のひとつは、誰にでも困難な時期はあることを知っているから。 少女時代に読んだ雑誌には、憧れのスターたちがインタビューでつらい時代を乗り越えてきたことが書かれていました。 小さい頃、顔面麻痺と言語障害でいじめられていたシルベスター・スタローン。つらい子ども時代を過ごしながらも俳優を目指し、ポルノ俳優を経て、29歳のときにシナリオを書いた『ロッキー』で主演し、さらにアカデミー賞を受賞しています。 歌手のマドンナも複雑な家庭に生まれ、20歳で35ドルを握りしめてニューヨークへ行き、無名時代にはヌードモデルもしていたといいます。俳優のブラッド・ピットはエキストラ出身で、俳優の地位を確立したのは30代後半ですよね。 両親が離婚し、いじめに遭っていたスウェーデン時代。来日して芸能界に足を踏み入れてからの貧乏時代。マネージャーさんと車中生活を送っていたこともあったけど、私はずっとスターたちの歌や映画、エピソードに救われてきました。 自分だけが特別じゃないし、この経験もいつか自分の財産になる。そう信じてがんばってこれたんです。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース