高齢者のうちインターネットで調べものをする人は半数を超え、この5年間で2倍以上に増えていることが、内閣府が20日に公表した2023年版の「高齢社会白書」で明らかになった。一方、高齢者の6割以上で人と直接会う機会が減っており、コロナ禍によるコミュニケーションへの影響も浮かび上がった。
調査は内閣府が22年度、65歳以上の男女4千人を対象に実施。ネットで「調べることがある」との回答は50・2%で、17年度の20・0%と比べて大幅に増えた。何を調べるか聞いたところ、「病気について」が最多の39・0%で、「病院などの医療機関」が30・1%、「薬の効果や副作用」25・1%と続いた。いずれも5年前から3~4倍程度増えた。
内閣官房の21年の調査によると、コロナ禍で人と直接会ってコミュニケーションをとることが「減った」とした人は61・6%。「増えた」は1・1%にとどまり、「変わらない」が34・9%だった。白書は「コロナ禍が非対面コミュニケーションのきっかけとなっている。ネットを活用した社会活動につながる可能性もある」としている。
2023年度版「障害者白書」も公表
内閣府は同日、23年版の「…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル