北海道南部の福島町の大千軒岳(標高1072メートル)で登山中の大学生の男性(22)が死亡した事故で、道警松前署は24日、遺体の近くにあったヒグマの死骸の胃の内容物を分析した結果、大学生のDNA型と一致したと発表した。道ヒグマ対策室によると、今年度のヒグマによる人身事故は6件で、死者2人、負傷者7人となった。
署によると、大学生は10月29日に入山してヒグマに襲われたとみられる。2日後の31日、標高550メートル付近で消防隊員3人がヒグマに襲われたが、ナイフでのど元を刺すなどして撃退。その後、大学生が戻っていないことがわかり、11月2日に隊員らが襲われた場所から約50メートル離れた沢で遺体が見つかった。
その近くで死んでいたヒグマはのど元の傷が致命傷だったことから、ヒグマ対策室は同じヒグマによる人身事故と判断した。(野田一郎)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル