7月1日から、小売店でのプラスチック製買い物袋の有料化が始まった。 繰り返し使える厚手のものやバイオマス素材が25%以上配合されたものは対象外だが、コンビニ大手3社が足並みを揃えて有料化に踏み切るなど、生活へのインパクトは大きい。対象外となっている紙袋も合わせて有料化する動きも出ている。
コンビニ・スーパー大手は有料化へ
セブン-イレブン・ジャパンは特大サイズを5円、その他の大きさは3円で販売。ローソン、ファミリーマートは大きさを問わず3円で販売する。スーパーの西友、イオンなども全てのレジ袋の無料配布を終了している。
外食チェーンは衛生面などの理由で無料配布続行も
一方で、有料化の対象とならないバイオマス素材配合のレジ袋を使うことで、無料で配布を続ける店も。 北海道を中心に展開するコンビニ「セイコーマート」は、バイオマス素材30%配合のレジ袋に切り替えて無料配布を継続。吉野家やすき家、ケンタッキーやマクドナルドなどの外食チェーンも、持ち帰りの際はバイオマス素材配合のレジ袋を無料配布する。 吉野家は無料配布を続ける理由について「安心・安全にテイクアウト商品をお持ち帰りいただくため」「レジ袋でお持ち帰りいただくことでマイバックよりも安定した状態で持ち運べること、衛生面を担保することが狙い」と発表している。
紙袋を含めて有料化する店も
今回有料化の対象とはならない紙袋も同時に有料化したところも。前出の西友やイオンは以前から有料だが、紙袋の使用が多い百貨店にも広がっている。 京王百貨店では、プラスチック製、紙製の買い物袋全てを全サイズ一律で5円とした。 紙袋も有料化した理由について、京王百貨店広報は「百貨店では食料品以外では紙袋を使う場面が多く、無料の紙袋があるなら紙袋で、となってしまう可能性があった」と百貨店特有の背景を説明。「紙も資源ですし、ビニール袋を紙袋に切り替えればそれで良い、という訳ではありません。紙袋も有料にすることで、マイバッグを使おうというお客様の気持ちを後押ししたいと考えました」としている。 何店舗も回って買い物をする人が多いため「一度袋を購入したが、他の店舗でも買い物していたら入り切らなくなった」などという場合はサイズ交換を無料で行うという。ただ、進物用の紙袋も有料になるため反発もあるだろうと予想し「ご説明しながら進めていきたい」としている。 百貨店でも対応は分かれており、そごう・西武では京王百貨店と同様に紙袋を含めた買い物袋全てが有料に。一方で三越伊勢丹ホールディングスは食品フロアでのプラスチック製買い物袋の提供を順次廃止し、有料の紙袋を販売。食品以外のフロアでは、紙袋の無料配布を継続するという。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース