新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、2月24日~3月1日までの期間で、スパゲティや米など保存できる食品や、デマの影響でトイレットペーパーなどの雑貨品の売り上げが前年比で大幅に伸びたことが分かった。調査会社「インテージ」の調べで明らかになった。
調査によると、2月27日夕に政府が全国小・中・高の一斉休校を要請した際、スーパーなどでは、スパゲティとパスタソースの売り上げが急増。前年比で130%以上となった。米は翌日から伸びた。同社では、スパゲティが品薄状態になったことから、主食を買いだめようとする意識が高まったとみている。その後はミネラルウォーターが伸び始めた。春休みを控え、長期間の自宅待機の準備をしていることがうかがえる。
他に、前年比で130%以上の売り上げとなった食料品は、シリアルや袋インスタント麺、乾麺など。フルーツや野菜の缶詰、冷凍食品、調理用スープ、お茶漬けの素(もと)、カレー、リキュール類も伸びた。
コロナ対策として医薬品も売り上げを130%以上伸ばした。うがい薬、殺菌消毒剤などが増加。漢方薬や総合感冒薬、育児用ミルクなども買いだめの対象に。
2月27日はインターネットで「トイレットペーパーがなくなる」とのデマが発生した時期で、熊本県では買い占めが発生した。全国で平時の2・5倍を売り上げ、翌日には7~8倍まで上昇し、品切れになった。大型スーパーで大行列ができ、パニックになった様子も報道されている。その影響かティッシュペーパー、ペーパータオル類、ぬれティッシュ、使い捨て紙クリーナーなどが売れた。
年末需要超えた 食品は年末需要を超え、日用雑貨は昨年10月の消費増税前の特需を超え、直近1年で最大になった。
報知新聞社
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