JR中野駅(東京都中野区)周辺のマンションで店舗型性風俗店を営んだとして、警視庁は風俗店経営者の男(42)=東京都渋谷区=ら男女計15人を風俗営業法違反(禁止地域営業)容疑で逮捕し、25日に発表した。店舗は四つあり、女性計約400人が在籍していたという。
生活安全特別捜査隊によると、他に逮捕されたのは男が経営する店舗従業員で21~47歳の男女。男は従業員と共謀して昨年10月6日ごろ~今年1月16日ごろ、店舗型性風俗特殊営業が禁止されている中野駅周辺のマンションで、男性客たちに性的サービスを提供した疑いがある。
女性400人在籍 マンションの1室をプレールームに
経営者の男は「今は経営に携わっていない」と容疑を否認。女性従業員5人は認めているという。男性従業員9人の認否は明らかにしていない。
男らは中野駅周辺の複数のマンションに40超の部屋を借り、メンズエステのプレールームとして利用。店舗は「中野メンズエステレンガスパ」「ミッキーエステ」「スパランチ」「エステの細道」の四つで、日本人女性約400人が在籍し、1日70人ほどが出勤していた。
経営者はフィリピンへ逃走 帰国し逮捕
女性従業員の1人は同特捜隊に、「1日5、6人を相手して6万~8万円。月に180万円稼ぐこともあった」と供述。特捜隊は、違法営業で2020年9月から23年11月までに計6億1500万円を売り上げたとみている。
マンションに住む女性から「両隣の部屋に毎日違う男が出入りしている」と相談があり、警視庁が捜査していた。
警視庁は今月16日、従業員の男女12人を逮捕し、経営者の男の自宅を家宅捜索。男は捜索後、中部空港からフィリピンに出国した。男はその後、自ら警視庁へ連絡して24日に帰国し、警視庁は成田空港で逮捕したという。(御船紗子)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル