福岡県警は3日、車で事故を起こしたのに警察に報告せず路上に車を止めたままにしたなどとして、住居不定の土木作業員の男(47)を道路交通法違反(事故不申告、無免許運転など)の疑いで逮捕し、発表した。
車は無人のまま路上に残され、男は「運転していない」と容疑を否認しているが、作動したエアバッグから男のものと一致するDNA型が検出されたことが、逮捕の決め手になった。
八幡西署によると、男は昨年9月16日午後11時ごろ~17日午前3時半ごろ、北九州市八幡西区で無免許で乗用車を運転し、事故を起こしたのに警察に報告せず、車も移動させなかった疑いがある。
前部がへこんだ車が道をふさいでとまっているのを、新聞配達員の男性が発見。現場周辺の状況から近くの電柱に衝突したとみられた。車は無人だった。
男の母親が車の所有者だったことが判明したが、当時は建設業を営んでいた男は「車はベトナム人従業員に貸していて、連絡が取れない」と説明したという。
だが、事故の弾みで作動したとみられる運転席のエアバッグから男のものと一致するDNA型を検出。連絡の取れなくなった男の行方を署が捜していた。(板倉大地)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル