舞台「刀剣乱舞」シリーズをはじめ、映画やテレビでも活躍する俳優、鈴木拡樹さん。4月14日から東京・上野で開かれる特別展「きもの KIMONO」(朝日新聞社など主催)で、音声ガイドナビゲーターを務めることになった。
本展は、鎌倉時代から現代まで800年以上を華麗に生き抜いてきた「きもの」を通史的に紹介する。鈴木さんは「きものを着ていた時代の物語を演じることがここ数年増え、きものに愛着が湧き始めてきたところ。楽しみながら、きものについてより詳しく知り、さらに勉強する機会をいただいた」と語る。
拡大する音声ガイド収録中の俳優・鈴木拡樹さん
拡大する陣羽織 黒鳥毛揚羽蝶模様 織田信長所用 安土桃山時代・16世紀 東京国立博物館蔵
収録の際には「来てくださるお客様が、どのようなペースで展示をご覧になるのか想像しながら話すべきなのだろうな、と事前に考えていた」という。
拡大する陣羽織 淡茶地獅子模様 豊臣秀吉所用 安土桃山時代・16世紀 東京国立博物館蔵
本展では、きものの原型である「小袖」がたどった変遷や流行の移り変わりを紹介するほか、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康、篤姫ら歴史上の著名人が着用したきものも展示。出演作に信長が登場するものが多いという鈴木さんは「やはり信長の陣羽織が気になる。写真を見るだけでも感動するが、ぜひ本物も見てみたい」と話す。
拡大する胴服 染分平絹地雪輪銀杏模様 徳川家康所用 安土桃山時代・16~17世紀 東京国立博物館蔵
きもので演じるときには、普段から着ているような説得力を出すことを心がけている鈴木さん。かつては当たり前に着ていたきものが、現代では特別なもの、特別な衣装になったと感じている。
拡大する小袖 萌黄紋縮緬地雪持竹雀模様 天璋院篤姫所用 江戸時代・19世紀 徳川記念財団蔵
「きものやそれにまつわる歴史を知ってもらうのもテーマだが、アートのように楽しんでいただける内容。普段きものにふれる機会のない方にも、今回の展覧会でその美しさにふれていただきたいと思います」
拡大する振袖 白縮緬地衝立梅樹鷹模様 江戸時代・18世紀 東京国立博物館蔵
特別展「きもの KIMONO」は4月14日から6月7日まで、東京・上野の東京国立博物館で。月曜休館(ただし5月4日は開館)。前売り券(一般1500円など)を販売中。当日券は一般1700円など。詳細は公式サイト(https://kimonoten2020.exhibit.jp/)へ。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル