東京・荒川区の幼稚園で、園児が自らデザインした服を披露するファッションショーが開かれました。小さなデザイナーたちが作った個性豊かな服がショーを彩りました。
12月9日に行われたのは、荒川区と近くの東京芸術大学が「芸術の世界を少しでも感じてもらおう」と行ったワークショップです。教室に入ってきた園児の前には、色とりどりの布と特設ステージが用意されました。この日、園児たちはオリジナルの服作りに挑戦しました。一緒に作るのは東京芸術大学の大学院生です。
園児たちがまず行ったのは、自分たちが作る服のデザインです。どんな服が作りたいのか。赤や青、黄色や緑といった鮮やかな色のクレヨンを使って理想の服を描いていきます。
服のベースは白い布を袋状にしたものを使います。布袋は少しずつ違うサイズのものが用意されていて、自分の体に合ったのもを選ぶ子もいれば、わざと大きなサイズを選ぶ子もいました。途中、用意した布が足りなくなるというトラブルも起きましたが、急いで布袋を追加で作り、何とか乗り切りました。
実はこの日、ワークショップを手伝っていた学生たちは「建築」を専攻しています。指導に当たる東京芸術大学の准教授は、ワークショップには街づくりに似ているところがあるといいます。子どもたちのファッションショーは学生たちの生きた教材となっているようです。
今回準備された布は幼稚園から程近い、都内有数の繊維街・日暮里で購入されたものです。集められたさまざまな素材の中から園児が「これだ」というものを選んでいきました。
子どもたちそれぞれの服が完成し、いよいよ「日暮里コレクション」の開幕です。ランウェイで園児たちは思い思いのポーズを決めました。園児の作った衣装はどれも個性的で、中にはマスクやバッグなど小物を作った園児もいました。大盛況のうちにファッションショーは幕を閉じました。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース