「壁画を都市の新たなシンボルに」。そんな提案を10代と20代の若者たちから受けた大阪府富田林市が、壁画のあるまちづくりを目指し始めた。「富田林ミューラル(壁画)プロジェクト」と題し、第1号の壁画が市内の公園に完成。3日、除幕式が開かれた。
「壁画をシンボルに」と提案したのは、2021年4月に施行された市若者条例に基づいて設けた「市若者会議」の1期生25人。
「市のブランド化」「地域交流・多世代交流」など五つの部会ごとにさまざまな提案をまとめ、昨年9月に吉村善美市長に報告した。
若者会議の「ブランド化部会」(5人)が提案したのが、壁画だった。
「若者がSNSで拡散しやすい新しいシンボル」を探すなかでたどりついた。「将来的には御朱印巡りのように複数の壁画を巡るイベントなどでまちを盛り上げたい」と意気込む。
この提案を受けて市は今年度、壁画制作費などの関連予算約230万円を計上した。
完成した壁画は、金剛東中央公園(向陽台3丁目)内の南側通路沿いにある石積みの壁(高さ約5メートル、幅約10メートル)に描かれた。日系ブラジル人3世で大阪在住のアーティスト、チチフリークさん(48)が、約1週間かけて制作した。
石積みの壁に描いた「オーバー・ザ・ムーン」
約30色の塗料をスプレーで…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル