JR北海道は15日、4月1日に廃線となる留萌線石狩沼田―留萌間(35・7キロ)について、ラストランを迎える3月31日は通常1両の車両を3両増結し、1日14便の全列車を4両編成で走らせると発表した。
18日~30日は全便を1両増結し、2両編成で運行する。JR北の綿貫泰之社長は15日の会見で「(廃線が決まる前は)1便あたり10人前後の利用者だったが、最近は40~50人が乗車している。最後なので、多くの人にしっかり乗っていただきたい」と話した。
最終運行日の31日は、留萌駅と、NHK連続テレビ小説「すずらん」の舞台となった恵比島駅でJR主催のお別れ式を行う。また同日には、留萌駅周辺で留萌市など地元主催のイベントもあり、地元中高生による吹奏楽の演奏などが予定されている。
1910(明治43)年に開通した留萌線深川―留萌間(50・1キロ)は、4月に石狩沼田―留萌が先行廃止され、高校生たちの通学利用が多い深川―石狩沼田(14・4キロ)は2026年3月末で廃止される予定。廃線後はそれぞれバスに転換される。
JR北は16年、極端に利用者が少ない5線区について廃止・バス転換する方針を打ち出し、地元との協議を進めてきた。JR北の線区で廃止になるのは21年4月の日高線鵡川―様似間以来となる。(堀篭俊材)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル