板倉大地、古畑航希
福岡市博多区の解体作業現場で男性作業員3人が死傷した事故を巡り、地下で使っていた発電機から一酸化炭素が発生し、地下に充満していた疑いのあることが14日、捜査関係者への取材で分かった。司法解剖の結果、死因は急性一酸化炭素中毒と判明。県警は業務上過失致死傷の疑いも視野に調べを進めている。
県警によると、死亡したのは博多区美野島3丁目、解体作業会社員の渡辺孝憲さん(70)で、地上に続くスロープ上で倒れていた。現場は9階建てのビルの地下1階駐車場で、当時は解体作業中だった。県警は14日、現場を実況見分した。
捜査関係者によると、事故が起きた13日午後4時45分ごろ、地下では放水用の機械を動かすために3台の発電機を使っていた。20歳と73歳の男性作業員も倒れ、病院に搬送されたが、命に別条はないという。
発電機の1台に不具合が起きて20歳男性が様子を見に行き、地下の現場と無線で連絡が取れなくなったため、ほか2人も地下に向かったという。(板倉大地、古畑航希)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル