本山秀樹 棚橋咲月 小野太郎
大型で非常に強い台風6号は2日、沖縄本島を暴風域に巻き込みながら西北西に進んだ。沖縄県では強風による車庫の倒壊で1人が死亡、転倒などで50人以上がけがをした。台風は速度を緩めながら西に進んだ後、北東に向きを変えるとの予報で、影響が長引く恐れがある。
台風6号は2日午後9時現在、那覇市の西をゆっくりとした速度で西に進んでいる。中心気圧は935ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートル。沖縄本島は激しい雨に見舞われ、2日午後8時半までの24時間雨量は那覇市安次嶺(あしみね)で302ミリを観測。同市など6市町村に土砂災害警戒情報が出た。
気象庁によると、台風は東シナ海で速度が遅くなる見込み。3日午後6時までに予想される24時間の雨量は多い所で沖縄200ミリ、奄美100ミリ。
日本航空グループは2日、沖縄と奄美地方発着の全便を欠航。3日も沖縄便154便の全便を欠航する。全日空の沖縄便も2日の全便が欠航し、3日も午前便の一部を欠航する。(本山秀樹)
車庫が倒壊、90歳が下敷きに 沖縄で広がる被害
大型で非常に強い台風6号の接近に伴い、沖縄本島地方では2日、猛烈な風が吹き、那覇市で午前4時14分に52・5メートルの最大瞬間風速を観測した。また、南城市で午前1時55分に50・6メートル、渡嘉敷村で午後0時46分に50・4メートルの最大瞬間風速を観測し、ともに8月の観測史上最大となった。
沖縄県警名護署によると、1日午後10時15分ごろ、大宜味村の住宅で車庫が倒壊し、この家に住む崎山喜弘さん(90)が下敷きになって死亡した。署は、台風の影響で車庫が倒壊した可能性が高いとみて調べている。
県警や消防によると、1日から2日午後7時すぎまでに、強風にあおられて転倒したり、飛んできた物が当たったりするなどして、50人以上がけがをした。
沖縄市の沿岸近くでは2日…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル