吉本興業は8月9日、反社会的勢力主催の会合に参加し、金銭を受け取っていたなどとして謹慎処分としていた芸人11人について、8月19日をもって処分を解くと発表した。
順次、吉本興業が運営する劇場での仕事に復帰するという。
処分が解かれるのは、レイザーラモン・HGさん、ガリットチュウ・福島善成さん、くまだまさしさん、ザ・パ ンチ・パンチ浜崎さん、天津・木村卓寛さん、 ムーディ勝山さん、2700・八十島宏行さん、2700・常道裕史さん、ストロベビー・ディエゴさん、スリムクラブ・真栄田賢さん、スリムクラブ・内間政成さんの11人だ。
特殊詐欺グループとされる反社会的勢力主催の会合に参加し金銭を授受したことや、反社会的勢力が参加する誕生日パーティーに出演し金銭を受け取っていたことなどで、それぞれ6月に謹慎処分や無期限謹慎処分を受けていた。
■「コンプライアンス遵守の一層の強化、徹底を図る」
吉本興業は「11名は謹慎処分以降、それぞれが今回の件を重大な問題として捉え猛省し、7月末からは、自らの意思により社会貢献活動を行ってまいりました」と説明し、活動再開後も被害防止のための啓蒙活動などの社会貢献活動をしていくとしている。
活動再開時期については、「関係各所と相談の上で判断を致しました」とし、「関係各位、ファンのみなさまには多大なるご迷惑をおかけしましたことを改めてお詫びすると共に、二度とこのような事態が起こらないよう全社一丸となってコンプライアンス遵守の一層の強化、徹底を図ってまいります」としている。
この問題では、反社会的勢力主催の会合に芸人たちを仲介したとしてカラテカの入江慎也さんが吉本興業との契約が解消となった。
また、ロンドンブーツ1号2号・田村亮さんも謹慎処分となり、吉本興業は雨上がり決死隊・宮迫博之さんとは契約を解消した。
7月22日に吉本興業が記者会見を開き、岡本昭彦社長が宮迫さんとの契約解消の撤回を表明したが、宮迫さんと田村さんが吉本興業で活動を再開するのかは明らかになっていない。
吉本興業は、反社会勢力への対応措置や所属タレントとの契約のあり方などについて検討する「第1回経営アドバイザリー委員会」を8月8日に開いている。
湊彬子
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース