大阪・松井市長 東京都北区・中央区からの名称再考の話に「混同するかねぇ?」
大阪市の松井一郎市長は20日午後、大阪市役所で定例会見を行った。その中で報道陣から、大阪市を廃止して複数の特別区に再編する「大阪都構想」にからみ「東京都北区と中央区が名称について混同されるおそれがあるということで市として再考してもらえないかという風な返答をしているという話があるが」という質問が飛び、松井市長が「混同するかねぇ?」と答える場面があった。
大阪都構想は、大阪市を廃止して、現行の24区から「北」「中央」「淀川」「天王寺」の4特別区に分割する都市再編し、府と市の役割が重なる点を府に移して「二重行政」を解消するとしている。今年11月には市民を対象とした住民投票が予定されており、賛成多数となった場合はそれが実現する。
それが実現した場合に東京と大阪に「北区」「中央区」という自治体が混在する事態となることから、東京都の北区と中央区が「混同される恐れがある」と、大阪府と大阪市に、名称の再考を求めていると今週報道された。
先の質問はそれを受けてのものだが、松井市長は「混同するかねぇ。東京都北区と大阪府北区で」と答えた。
そして「北区という名称だけやったら政令市のあちらこちらに北区や中央区っていう名称はあるわけだから、特別区じゃないじゃない行政区の話やんかと言っても区名は区名なんで。そういう形で名称としては利用されてるわけだから、中央区と北区という方位を表す文字について、東京都の特別区の優先固有名称なんていうのは違うんじゃないかなと思います」と意見を述べた。
また「そういうご意見があることは受け止めますが方位の話なんで。大阪市としても北区、中央区というのは長い歴史で親しんだ名前ですから、それはそれとして我々は判断していきたいと思っています」と話していた。
また、松井市長は別の質問で「相手の北区、中央区も基礎自治体なんで自治体のトップとして相手も立場があって名前なんとか考えなおしてもらえませんでしょうかですから。あまりエキサイティングにね反論するというのは逆に火に油をそそぐようになるんで。ただそういうご意見は賜りながらも、我々は我々として判断をさせてもらいたいと思います」と答えていた。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース