大阪府の吉村洋文知事は8日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「大阪府・吉村知事「豪雨災害に遭った熊本にDMAT、府警を派遣」(2020年7月8日)」に対応しております。 【動画】大阪府・吉村知事「豪雨災害に遭った熊本にDMAT、府警を派遣」 ◇ ◇
健康医療部長の考え方と「大阪モデル」は同じか
毎日新聞:毎日新聞の石川です。修正版の「大阪モデル」についてお伺いをします。先週末に行われたコロナ対策本部会議で健康医療部の藤井部長が今回の修正版の「大阪モデル」について、早期探知機能としてはかなりその機能が損なわれているというような発言がありました。吉村知事はこの健康医療部長の考え方に、基本的に「大阪モデル」の捉え方っていうのは同じなのか、異なる考えをされているのか、お聞かせください。 吉村:早期探知機能があればあるほど僕はいいと思っています。ただ、そこに対する正確性の問題があると思います。このウイルスの特徴が早期探知をしづらいというウイルスの特徴があります。つまり、このウイルスは潜伏期間が長いですから無症状でも人に広めるということで、感染してから症状が出て行政が把握するまでだいたい2週間ぐらい掛かるといわれていますので、そういった意味では早期感染の、早期探知機能を非常に把握しづらい、つまり単にそれはクラスターによって発生しているだけなのか、あるいは感染拡大の波が生じているのかを把握するのが非常に難しいウイルスだというふうに思っています。
不正確な「大阪モデル」を修正した
ですので、健康医療部長のその言葉、単語だけを捉えたら早期探知機能がより正確に把握できるのであれば僕はどんどんやっていくべきだと思いますけども、早期探知機能を図ろうとすればするほど、不正確な判断をしなければならないということにつながるということです。これは藤井部長も認識しているところだと思います。 つまり、例えば5人、10人出てきたときに、5人、10人出た、これは将来右肩上がりになる波っていうのがその段階で読めれば、これはもう僕、5人、10人でもこれは右肩上がりになりますって府民の皆さんに発信をしますが、でも5人、10人の段階ではそれがクラスターなのか、あるいは右肩上がりなのかなかなか分からないわけです。 前回の「大阪モデル」の案というのは、これは出口部分のところはだいぶやりましたけど、入り口部分のところはやっぱり荒削りなところもあって、そういった意味ではある意味5人、10人で、これなんで増えてるか分からないけども黄色ランプがつきやすい状況になってた、ある意味不正確な「大阪モデル」だったと僕は思っています。不正確っていうのは何が不正確かっていうと、いわゆる波をキャッチするという意味では不正確な「大阪モデル」だったと思うので、それを修正したということです。 新しい「大阪モデル」でも、じゃあちゃんと把握できるかというと、新しい「大阪モデル」でもかなり厳しい基準なので、国の基準よりも厳しいですし、そこで本当に正確に波を把握できるのかと、僕は問い詰められれば正確に把握できるわけではありませんという答えしかないけども、ただ、今の状況の中ではいろんな専門家の意見を踏まえて考えたときに、これは波をキャッチするのはこのぐらいの数字で、このぐらいの角度がついているときには、どうもこれは大阪の医療キャパを考えても波になってると判断すべきだという数値ができたと思ってますので、早期探知機能が失われたとは僕は思ってないです。藤井部長も思ってないと僕は思います。ただ、それは正確なという意味でね。できるだけ正確なという意味では。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース