大阪府警は24日、実際は新型コロナウイルスの検査を受けていないのに、従業員が全員陰性だったとうその宣伝をしたとして、不正競争防止法違反(誤認惹起=じゃっき=表示)の疑いで、同府枚方市の風俗店「星の王子さま」経営・熊井康文容疑者(63)と、同店従業員の浜田淳二容疑者(45)を再逮捕した。いずれも容疑を認めている。 府警によると、誤認惹起表示容疑での風俗店摘発は全国初。従業員について新型コロナウイルスに関して「全員陰性」とアピールして営業した風俗店の摘発も、全国で他に例がない。府警は「ホームページなどの宣伝の表示文言に気をつけてほしいという警鐘を鳴らした」と説明した。 2人の逮捕容疑は5月6日、「店内の除菌清掃を徹底し、ウイルス検査の結果、全従業員が陰性で安全が確認された」との宣伝文を店のホームページに掲載した疑い。浜田容疑者は「集客のためだった」と供述している。同ホームページはすでに削除されている。府警によると、店は緊急事態宣言を受けて4月15日から休業したが、5月16日に営業を再開。実際に「ホームページを見て安心だと思った」と同店を訪れた男性客もいたという。 営業再開後の売り上げは昨年比で増えており、客は再開直後の5月16日に、過去最高の1日62人に上った。在籍していた女性従業員は20人。女性従業員らは府警に「検査指示も受けてない」「除菌も消毒液を店の入り口に置いただけ」などと話しているという。 府警は今月3日、営業が禁止された区域で風俗店を経営したとして、風営法違反(禁止区域営業)の疑いで熊井、浜田両容疑者のほか、店長の男(63)ら2人を逮捕していた。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース