大阪市平野区の老人ホームで17日、職員の榊(さかき)真希子さん(68)が殺害され、駐車場で入居者の男性(72)の遺体が見つかった事件で、榊さんが倒れていた事務室に前日午後10時半ごろ、男性とみられる人物が出入りする様子が防犯カメラに映っていたことが大阪府警への取材でわかった。府警は男性が榊さんを殺害した後、7階の自室から飛び降り自殺を図った可能性があるとみて調べている。
平野署によると、司法解剖の結果、榊さんの死因は脳挫滅で、頭に殴られたような複数の傷が確認された。16日午後10時半ごろに死亡したとみられる。
同じ時間帯、男性に似た人物が事務室に出入りした後、エレベーターで7階に移動する様子が建物内の防犯カメラで撮影されていたという。男性の自室からは血の付いたハンマーが見つかった。男性の遺体は自室真下の駐車場で発見され、ベランダには脚立が置かれていた。司法解剖の結果では、死因は強い衝撃を受けたことによる心臓挫滅で、16日午後10時45分ごろに死亡したと推定される。
捜査関係者によると、男性はホーム内で他の入居者とトラブルを起こし、退去を求められていた。男性が周囲に「(榊さんを)殺す」と話していたとの情報もあり、殺害をほのめかす書き置きも見つかったという。府警は経緯を調べている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル