長野県岡谷市で15日、土砂が住宅に流入し、3人が心肺停止となった。周辺では前日から雨が降り続き、現場近くの住民らは、当時の状況について、「じわじわと土砂が流れてきた」と証言した。
土砂崩れはJR川岸駅の近くで起きた。商店と住宅2軒が道沿いに並び、その裏側に斜面がある。その中の一軒に土砂が流れ込んだ。
近くに住む男性会社員(43)は午前5時ごろ、雷のような音を聞いた。「おかしいなと思ってドアを開けた」とし、土砂が「一気にではなく、じわじわと」流れ込んできたと話す。
岡谷市によると、午前5時半ごろ地元の消防団が119番に通報。住宅の中にいた人が救助されていったが、この男性は「おばあちゃんが『嫁を助けてくれ』と言っていた」と話した。
当時近くを歩いていた自営業の男性(62)は、「雨は小康状態だったが、(被災した家の前の)道路は土砂にまみれ、足がとられるほどだった」と話す。消防団員らが現場で救助活動をしていたという。
現場周辺は前日から未明にかけ強い雨が降り続いていた。近くに住む主婦(51)は「すごい雨で、音もすごくて。怖くなって午前3時ごろ夫を一度起こしました」。現場近くを新聞配達で通った男性(55)も「ワーッと雨が降った」と振り返る。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル