2日午後1時半ごろ、三重県桑名市長島町福吉にある特定抗争指定暴力団山口組ナンバー2の高山清司若頭(72)の居宅に、銃弾数発が撃ち込まれた。けが人はなかった。三重県警が、現場から逃走しようとした男を銃刀法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕した。男は容疑を認め、「3、4発撃った」と供述しているという。
県警組織犯罪対策課によると、逮捕された男は70歳ぐらいで、「谷口」と名乗っているという。高山若頭の居宅付近を警戒中の警察官が、居宅の正面入り口門に発砲する男を目撃。走って逃げた男の身柄を確保したところ、かばんの中に回転式拳銃があったという。高山若頭は事件当時不在だったとみられ、居宅の門は閉まっていた。県警は事件の背景や男の身元を調べている。
山口組は、2015年に分裂した神戸山口組とともに、三重県や愛知県、大阪府、兵庫県など6府県の公安委員会から1月7日に特定抗争指定暴力団に指定され、活動が大幅に規制されている。高山若頭の居宅がある桑名市も警戒区域に指定されていた。
三重県警組織犯罪対策課の野田正隆次長は「警戒中にこのような事案が発生したのは非常に遺憾。今後は市民生活に影響がでないよう、さらに警戒を強化したい」とコメントした。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル