【島根】出雲市沖で先月、生きたまま発見された巨大深海生物ダイオウイカの冷凍標本が10日、しまね海洋館アクアス(江津・浜田両市)でアクアスのファンクラブ会員向けに公開された。参加者はめったに見ることができない珍しい生き物の大きさに驚いていた。
冷凍庫から出されたダイオウイカは、腕を胴側で折りたたまれた状態だったが、それでも218センチの大きさ。腕の一本一本や海水をはき出す漏斗がよく分かり、鳥取県米子市から来た生田空人さん(9)は「でかかった。吸盤まで見えた」。母の美智子さん(42)は「生々しさにびっくり」。
ダイオウイカは1月26日に出雲市沖で、まだ動いている状態で漁師が発見。しばらくして死んだため、アクアスが保存していた。最も長い触腕が切れていたが、それでも410センチの大物だった。
魚類展示課の石川亮太さんは「状態がよく、解剖したら胃の内容物などから、食べ物などの生態解明につながるかも」と話した。(榊原織和)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル