朝鮮人被爆者の実態調査や支援に取り組んだ長崎市の牧師で元市議の故・岡正治氏から生前、女性が性暴力の被害を受けたと訴えた問題で、昨年10月から休館していた同市の資料館が4月1日、岡氏の名を外した館名で、展示内容を見直して再開する。岡氏に関する展示を撤去し、「性差別と性暴力」のコーナーを新たに設けるという。
名称は、「岡まさはる記念長崎平和資料館」から「長崎人権平和資料館」に変更する。資料館は、岡氏が75歳で亡くなった翌年の1995年に開館し、日本の加害の歴史や戦争責任に焦点を当てた展示などをしてきた。
今回の問題を受け、岡氏を顕彰する展示をなくし、現代社会の性差別や性暴力、二次被害などの人権問題に関する展示を新設する。問題の経緯を説明する内容も盛り込むという。
資料館側は、岡氏から生前に…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル