上沢博之
【千葉】成田空港の10月の国際線旅客数は前年同月の約6・2倍の約103・9万人で、2年8カ月ぶりに100万人を上回った。成田国際空港会社が24日発表した。10月11日の水際対策の大幅緩和が影響した。国内線は旅行需要の回復で、旅客数、旅客便発着回数ともに10月の過去最高を記録した。
国際線では、入国者上限の撤廃や海外からの個人旅行解禁などの大幅緩和により、外国人旅客が前年同月比約7・3倍の約43・4万人に増えた。日本人旅客も同6・9倍の約29・9万人となった。乗り継ぎの通過客は同4・7倍の約30・7万人。円安も、外国人のインバウンドの増加に寄与しているという。
ただ、コロナ禍前の2019年10月と比べると、国際線旅客数は35%にとどまる。国際線旅客便の発着回数も19年同月の47%の6887回(前年同月の約1・5倍)だった。
国内線は旅客数が前年同月比約1・7倍の約61・9万人、旅客便発着回数が同1・6倍の4524回で、コロナ禍前も上回った。
10月の国際線貨物便発着回数は21年、20年に次ぐ3307回。国際航空貨物量は約19・2万トンで好調が続いている。(上沢博之)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル