政府の新型コロナウイルス接触確認アプリで昨年9月以降の通知漏れが判明した。普及が進まぬところに重なるミス。国家による公衆衛生でのデジタル監視に、国民の不信感は高まる。
工藤郁子・大阪大学招へい教員(情報法政策)
5カ月にわたって、政府の接触確認アプリ「COCOA(ココア)」の障害が見つけられなかったのは残念です。アプリで技術的な不具合はつきものとはいえ、今回、運用に問題があったことが露呈しました。
アプリを使う感染防止対策は当初、中国や韓国、シンガポールが先行事例として注目されました。行政が個人の移動履歴や健康情報をつぶさに把握して情報収集と分析を効率化するやり方で、感染封じ込めに貢献しました。
記事後半では、梶谷懐・神戸大教授と村井純・慶応大教授がCOCOA普及率を巡る日本人の価値観を分析します。
一方、COCOAは使っている…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル