新型コロナウイルスの感染拡大の大きな要因となる濃厚接触のリスクを軽減し、野菜などを購入できる新アイデア「ドライブスルー八百屋」が、大きな注目を集めている。
企画を考案したのは、東京・大田区の青果卸売会社「フードサプライ」。米5キロと10種類以上の野菜・果物などを詰め合わせた「もったいない野菜セット」(税込み5000円)を9日に大田区と千葉・野田市の2か所で販売したところ、計300セット売れた。その後、SNSなどで拡散されたことで、11日には大田区だけで約800セットを売り上げたという。
車を倉庫に横付けし、窓を開けて代金を支払った後、トランクや後部座席のドアを開けると、ダンボール箱に入った商品を積み込んでくれるという流れで、車を降りる必要はなく接触は代金の受け渡しの瞬間だけ。時間帯によっては順番待ちの列ができることもあったが、車を敷地内に入れてから買い物を終えて出るまで、1分弱で終了していた。
「フード―」の代表取締役・竹川敦史さん(40)は「落ち込んだ売り上げをカバーできるところまではとてもいかないが、社内が一丸となって取り組んでいることで、雰囲気が明るくなりました」。普段は、消費者と直接対面することがない卸売会社だけに、来客の「ありがとう」「頑張って」という声に社員全員が励まされているという。
火・木・土曜の午前10時~午後5時までで、売り切れ次第終了。予約をすることもできる。(高柳 哲人)
報知新聞社
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