中村純、黒田壮吉
台風15号の影響により静岡市清水区で続く大規模な断水について、市は28日、断水していた世帯の約半数にあたる約3万1千世帯で飲み水の提供が再開されたと発表した。断水の主な原因となっていた興津川の取水口に詰まった流木などの撤去も完了し、10月5日の全面復旧を目指す。
市によると、清水区では24日昼ごろから、約6万3千戸で断水が発生した。27日から県の工業用水や井戸水などを活用し、水道管を水で満たして洗浄する「充水作業」を開始。同日から約3万1千世帯を対象に生活用水の提供を始めていたが、検査の結果、飲み水として水質に異常がないことが確認されたという。
一方、市によると、断水の主な原因となった興津川の取水口の流木や土砂の撤去作業が28日午前0時ごろに完了したという。浄水場への取水も開始し、飲み水の提供範囲を順次拡大する。また、水道管が通る橋が流されたことで断水になっている4500世帯についても、10月5日までの復旧を目指すという。(中村純、黒田壮吉)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル