TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。1月29日(水)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、元衆議院議員の金子恵美さんが、“新型肺炎”について見解を述べました。
◆拡大する新型肺炎……
中国湖北省武漢市から政府チャーター機で在留邦人が帰国するにあたり、東京医科大学の濱田教授は「2週間程度は自宅待機したほうが良い」としつつも、「適切な対応をとれば自宅で十分に過ごすことができる。恐れ過ぎないことが大切だ」と冷静な対応を呼びかけました。
金子さんは、新型肺炎が検出された際に専門の方々に話を聞いたところ「相対的には感染力も重症度も低いから、あまり問題はない」と言われ、厚労省も「人から人への感染リスクは低い。感染が拡大することは考えにくいと早々に出していた」と振り返ります。ただ、金子さん自身は新型で症例数も少ないだけに、「新しい問題が出てくるだろうし、ウイルスも変異したら重度化する、独自性が高くなるのではないかと思っていた」と言います。
そして、フタを開けてみれば感染者数は増加。現状では感染しにくいとされていた子どもの感染例や、人から人への感染による日本人の感染者も出てきただけに、「より細心の注意をするべきだった。対策を軽んじていたんじゃないか」と金子さん。
また、政府は新型肺炎を指定感染症として指定し、2月1日からは感染者を医療機関に強制的に入院させることができるようにしましたが、ウイルスが体内に潜伏している場合もあるだけに、「潜伏期間などもわからず、そこで(医療機関に)行くかと言えばなかなか行かない」と危惧。
今回の新型肺炎を心配しつつ、金子さんは「日本人は感染症自体、本当に意識が低い」と言います。そして、今夏には東京オリンピック・パラリンピックがあるだけに、さまざまなウイルスが日本に入ってくる可能性を示唆。「これだけ国際化しているなか、どこまで水際で阻止できるか。私はもう水際でブロックするのは無理だと思う」と述べ、「感染者が出たときに、医療機関が施設としてしっかりと対応できるだけの環境ができているのか」と疑問を投げかけます。
加えて、厚労省は新型肺炎の日本人感染者の行動記録は出さないと表明していますが、これについても異議を唱え、「お店などは風評被害で迷惑がかかるが、地域や時間帯ぐらいは伝え、その地域にいたという自分のなかで気付きがあれば、進んで自分から医療機関に行く促しになる」と金子さん。
さらに、ネットでデマが出回り、正しい情報を得ることができなくなることを不安視し、「事なかれではなく、“ある”前提の視点」を持つことを促すとともに、さまざまな面においての「見通しの甘さ」を指摘。「過去のデータや概念は置いておいて、もう少し深刻に考えてもらいたい」と訴えていました。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース