将棋の棋王戦五番勝負第2局が2月16日に行われ、実質的なデビュー初年度でタイトル挑戦を果たした本田奎五段(22)が、渡辺明棋王(王将、棋聖、35)に97手で勝利した。渡辺棋王との対局は今回が2度目で初勝利。将棋界の頂点に君臨するトップ棋士を相手に、大きな1勝を手にした。
本田五段は2018年10月に四段昇段。初参加となった棋王戦で予選から快進撃。本戦でも強豪を次々と破り、挑戦権を獲得した。五番勝負では第1局こそ、現在の将棋界の最高峰で活躍する渡辺棋王に貫禄を見せられたが、先手番となった本局では相掛かりの出だしから、中盤以降はリード。もつれた終盤でも逆転を許さず、なんとか振り切った。
対局後、本田五段は「中盤以降、指せそうかなと思ったんですが、決める順がよくわからなくて大変でした」と振り返ると、終盤については寄せがうまくいかなかったという質問に対して「自分もそう思っていました」と反省も口にしていた。自身、タイトル戦初勝利については「ストレート負けにならなくて、1勝できてホッとした感じです」と慎重に言葉を選ぶと、第3局が行われる3月1日に向けて「後手番なんで、しっかり準備していきたいと思います」と抱負を語っていた。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース