首都の治安を守る警視庁からこの春、「4課」の呼び名が消える。4課といえば、暴力団に対峙(たいじ)する部署を象徴する名前として知られてきた。64年間使われた数字を捨てた背景にあったのは、「市民目線」重視の姿勢だった。
都道府県の警察本部(東京は警視庁)には、捜査を担当する事件の種別ごとに、番号付きの課があるのが一般的だ。
「捜査1課」といえば、殺人事件をはじめとする凶悪犯罪を受け持つ。ドラマや映画でもおなじみだ。「捜査2課」は汚職や詐欺などの知能犯罪を扱い、「捜査3課」は泥棒を追う。
そして「4課」は、暴力団を担当する部署を意味してきた。
なぜ、伝統ある「4課」の名前がなくなるのか、警視庁にその理由を聞きました。現場の刑事らが今回の名称変更をどう捉えているのかも取材しました。
実は2度目だった「転機」
そもそも、警視庁が刑事部に…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル