東京・歌舞伎町の雑居ビルで賭博店を開いたとして、警視庁は店長や従業員ら30~40代の男4人を賭博開帳図利容疑などで逮捕し、24日発表した。容疑を認め、「5月に開店し、約2700万円を売り上げた」と話しているという。
同庁は賭博店が暴力団の主要な資金源になっているとみて対策を強化している。都内では今年に入って歌舞伎町や六本木、大田区でタワーマンションや雑居ビルに入った店を摘発してきた。
組織犯罪対策4課によると、逮捕されたのは、店長の塩尻誉征(47)=新宿区大久保1丁目=、吉田泰旭(36)=同区新宿7丁目=の両容疑者ら。23日未明に共謀し、新宿区歌舞伎町2丁目の雑居ビルの一室で複数の客に現金をかけるポーカー賭博をさせた疑いがある。同課が家宅捜索し、現場で取り押さえた。20~50代の客10人も賭博容疑で現行犯逮捕し、証拠品としてポーカー台や現金約500万円、顧客名簿を押収したという。
塩尻容疑者らの店は「ランボ」。看板を掲げ、週に3回、午後8時半から翌午前6時に営業していた。摘発を免れるため、紹介制で集客していたという。
警視庁幹部は「賭博店の摘発は暴力団への打撃となる。客側の摘発も進めていく」としている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル