神奈川県の東名高速で2017年6月に起きたあおり運転による事故をめぐり、一審で実刑判決を受けた男=控訴審で一審判決を破棄、差し戻し=が北九州市の建設会社に勤めていたなどとするデマをネット上に投稿したとして、福岡地検小倉支部などは31日、埼玉県川越市の小売店従業員杉浦明広容疑者(53)を名誉毀損(きそん)罪で起訴し、別の男5人を同罪で略式起訴し、発表した。
発表によると、杉浦容疑者ら6人は17年10月11~12日、パソコンやスマートフォンでネットの掲示板サイトにデマを転載したり、この建設会社の所在地や電話番号などが記載されたホームページのURLを書き込んだりして、同社の名誉を損なわせたとされる。
この事件では11人が書類送検されたが、同支部は18年8月、全員を不起訴にした。うち杉浦容疑者ら9人について、小倉検察審査会が19年10月に「起訴相当」と議決したのを受け、同支部が再捜査していた。
一方、同支部は男性3人を不起訴処分とした。同支部は「諸般の事情を考慮した」としている。(布田一樹)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル