新型コロナウイルスの感染が急拡大するなか、首都圏で本格的な中学受験シーズンが始まった。感染対策のため、面接中止や追試の実施を急きょ打ち出す私立中が相次いでいる。
首都圏の中学入試は10日に埼玉県で始まり、20日からは千葉県でも始まる。2月1日からは東京都と神奈川県でもスタートする。
国内では今のところ新型コロナワクチンは12歳以上しか接種できないが、中学受験する小学6年生には11歳の子もいるほか、12歳でも、ワクチン接種の未知のリスクへの心配などから受けていない子もいる。都内のある私立中の担当者は「オミクロン株は感染力も強いと聞くので、このまま感染が拡大すれば2月がピークになる可能性もある」と恐れる。
雙葉、洗足学園は…
東京都品川区の青稜中は今月15日、基礎疾患などがありコロナに感染した場合に重症化するリスクの高い受験生や、そうした家族と同居する受験生らを対象にした「特別感染対策入試」を、2月6日の日曜に実施すると発表した。通勤者が少ない、平日は出勤している父母が車で送迎できるなどの理由から日曜に設定した。一教室の人数を極力少なくし、国語・算数各40分の筆記試験だけで終える。同校では昨年も同様の入試を実施し、100人超が出願、60人以上が受験した。今年は設定していなかったが、感染急拡大を受けて、急きょ実施を決めた。
青田泰明校長は「ここまで感…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル