TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。4月20日(月)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、manma代表の新居日南恵さんが日本の政界における“男女格差”について述べました。
◆徳島市で歴代最年少の女性市長が誕生!
任期満了に伴う徳島市長選が4月5日に投開票され、無所属新人の内藤佐和子氏が36歳で初当選。歴代最年少の女性市長となりました。内藤市長は4月18日に市役所に初登庁し、新型コロナウイルス感染防止のための対策本部会議を急遽招集。市の幹部を前に、「民間や若い世代と一緒にスピード感を持って課題を解決できる市にしたい」と述べました。
女性市長は36歳が最年少となりますが、男性では28歳という方もいるそう。その違いについて、「そもそも女性で市長になられる方がすごく少ないので、なかなか年齢的にも下がってこないのかなと思う」と新居さん。
新市長となった内藤氏は、大学生のときに難病を発症しましたが、それでも東京で精力的に活動し、10年ほど前に故郷・徳島に戻りました。その後、会社の役員などを務めながら地元との繋がりを作り、このたび市長選に挑戦し当選。
現在、内藤氏のような女性市長が日本に何人いるかと言えば、1,721の市区町村あるなか32人。「小池都知事の印象が強いですけど、各自治体の首長は圧倒的に男性のほうが多い印象」とMCの堀潤も実感を述べます。
一方で、日本の人口は女性のほうが若干多いぐらいで、あまり変わりません。それだけに新居さんは「市民の声を反映する立場にある政治家がこの割合というのはどうなんだろう、ということは今回内藤さんが当選されたことからも考えていきたい」と展望を語ります。
◆女性議員の登用で視点が多様化
毎年発表されている、世界各国の男女格差を測る「ジェンダーギャップ指数」では、日本は常に下位。これは、「政治」、「経済」、「教育」、「健康」の4つの分野で判定されていますが、なかでも「政治が常に圧倒的に低いのが日本の課題と指摘されている」と言います。
日本は政治分野における男女参画を「均等にしていく」と一応は標榜しているものの、実際には全く達成されていないのが現状です。
女性議員を増やすための課題は現在活動中の議員からデータとして出ているそうで、それは「子育てとの両立が難しい」、「女性差別、ハラスメント」といったことなど。
また、クオータ制にして女性を登用していく制度や仕組みを作ろうという議論もあるそうですが、そこには「逆に女性を持ち上げ、男性に対する差別なんじゃないかという議論などもある」と新居さん。
そんな現状を踏まえ、新居さんは特に市町村や地方議会では生活者の理想を叶えていくことが重要と指摘し、「女性(が選挙で)で手を上げる人が少なかったり、ハラスメントや両立の問題があることを選ぶ側が知った上で女性をどのように判断していくのか、それを一人ひとりが知っていくことが大事」と持論を述べます。
堀は小池都知事の誕生以来、都政ではいろいろとありながらも「小池さんが(知事に)なったことで、例えばベビーシッターや1人親世帯への支援など、ちょっと目線が変わって、ようやく必要なところに支援が届いた実感がある」と語ります。
すると新居さんも同意しつつ、「どういった方が(知事に)なるかによって見えてくる課題も当然違ってくる。多様な視点を入れていくのは重要だと思います」と話していました。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース