小川聡仁
神戸市須磨区の「須磨海浜水族園」(スマスイ)から生まれ変わる「神戸須磨シーワールド」の開業日が6月1日と決まった。運営会社が12日、発表した。シャチのパフォーマンスなどが新たに楽しめるようになる。入園料はスマスイから大きく値上がりする。
運営会社の「グランビスタ ホテル&リゾート」(東京都)によると、目玉は西日本で唯一となるシャチの展示。シャチのパフォーマンスを楽しめるスタジアムや、シャチを見ながら食事できるレストランを整備する。
シャチが展示されているのは現在、国内では鴨川シーワールド(千葉県)と名古屋港水族館(名古屋市)のみという。スマスイ時代の飼育生物のうち、9割ほどの個体を継続飼育する。
須磨シーの入園料は、変動料金制を導入する。高校生以上2900円~3700円、中学生以下1700円~1800円、65歳以上2300円~3100円で、混雑が予想されるお盆期間が最も高くなる。
スマスイ時代の入園料は、大人1300円、中人(15~17歳)800円、小・中学生500円。
例えば大人2人と小学生2人が入園する場合、スマスイでは計3600円だったが、須磨シーでは最大1万1千円になる。
価格設定について、同社の広報担当者は「(市の指定管理者から)民営に変わり、行政の補助金がなくなったため」「シャチやイルカの展示・パフォーマンスなど、料金に見合うご満足いただける施設を予定している」と説明する。
同社によると、民間事業者による須磨シー整備事業の投資額は、周辺施設を含め370億円。
併設の「神戸須磨シーワールドホテル」も6月1日に開業する。今月13日から客室予約が始まった。(小川聡仁)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル