丈夫で細長くて水にも強い。消防用のホースにはそんな特徴がある。使えなくなったこのホースを活用するアイデアはないか――。愛知県豊川市の消防分署の職員たちが知恵を絞って「お役立ちグッズ」を生み出した。
今月初め、豊川市消防署南分署。消防車には、黄色と青色のケースに収められたトランシーバーが積み込まれていた。
ケースは、廃棄ホースを加工したものだ。隊員は、火災現場でこのケースからトランシーバーを取り出し、防火服に取り付けている。嶋厚美・分署長補佐によると、これまで消防車内に隊員分のトランシーバーがそのまま積み込まれていたが、ケースに入れて保管するようにしたことで、「現場に到着して、すぐに手に取れるようになりました」という。
消防用のホースは、表面が布、内部はゴム引きになっている。つぶして巻き上げて保管するため、通常は平らな形状をしている。強度は折り紙付きだが、放水中の膨らんだ状態でとがった物に引っかかれば穴が開くこともある。使えなくなったホースを有効利用できないか、南分署内で方法を探ってきた。
ホースには、直径65ミリ、5…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル